静岡県浜松市にある聖隷浜松病院が薬物治療から外科治療まで包括的なてんかん医療を提供する「てんかんセンター」を４月から開設すると、2月10日の静岡新聞では報道されています。今まで小児神経科、神経内科、脳神経外科で別々に行っていたてんかんの外来診療を集約化する形で既存の病棟内に設置し、てんかんの詳細な病状把握に必要な脳波モニタリングユニットを増設するほか、各診療科別に行われていた診療を改めて小児から成人まで幅広く治療できる体制を構築するとしています。
なお、
聖隷浜松病院のホームページでは、担当医師がてんかん科部長（脳神経外科）のほか小児神経科部長と神経内科部長になっていること、静岡てんかんセンター（てんかん・神経センター）と比較して医師の人数が６名と少なくリハビリテーション施設の規模も小さいようなので、脳波モニタリングユニットの増設はあるが「てんかんセンター」と「てんかん科」の違いがホームページと新聞報道だけでははっきりしないとの指摘があります。いずれにしても、「てんかん」を診療科名に掲げることは、どの診療科に行けばよいかわからず悩む患者や親にとってはわかりやすいというメリットがあります。