ぼくにもできるよ！　Book

　ご存じの方も多いと思いますが、公益社団法人　日本てんかん協会が監修した「ぼくにもできるよ！」です。私はてんかん市民講座の時の書籍販売で購入しました。私は小学校で読み聞かせボランティアをしています。この時にこの絵本を読むことがあります。
　『主人公のボクは７歳の小学1年生、お友だち家族とキャンプに行くと、その友達は食後に必ず薬を飲んでいて、夜もいつものように早く寝て、規則正しい生活をしてる。元気なのに、何でだろう？と思っていたとき、ボクが木に登ったら落ちてしまった。その時その友達が、的確に周りの人に指示をして大人を呼びに行って助けてくれた。ボクも友達に何かあった時は助けてあげたいと思って、何で薬を飲んでいるか聞いた。友達はてんかん発作があるため薬をのんでいると教えてくれ、どうして発作が起きるのか、発作がおきたらボクにできることはなんだろうと、ボクの家族で話し合って調べ、発作を起こした子と出会ったときのマニュアルを考えた。
　★ボクにもできること★
　①大人に知らせる
　②落ち着いて発作の様子を見守る。
　③危険なものをどける。
　④からかったりいじめたりしない。
よし、これでボクも友達の役にたてるぞ、、、という内容です。』
　絵もキレイで、てんかんの説明も分かりやすく描かれています。私は、内容的に３年生以上で読むことにしています。子どもたちは最初、薬とか発作とか、普段の健康な自分達にはわからない言葉や症状にビックリしますが、家族と考えた「ボクにもできること」をジックリ説明すると、よく聴いてくれます。
　最後に「私の子どもも発作でスーパーで買い物中や、お散歩中に発作で倒れてしまうことがあって大変だけど、周りの人が助けてくれたことがあって、とてもありがたかった。」と、自分の体験も話します。身近にこうした病気と向き合っている人がいるとわかると、より共感してくださいます。
一緒に聴いていた担任の先生からも「貴重な話をありがとうございました。みんなで助け合うことを、あらためて考えたいと思います。」と言われます。
子どもたちは素直なので、学校で正しく知ったことは、学習として記憶にも残ります。これからも、私の立場で読み続けたい本です。（Ｙ、2018.3.5）

※この本の紹介の動画は、https://www.youtube.com/watch?v=4NdIhEX_7mE でご覧になれます。