知的障害者刑事弁護マニュアル　BookOsaka.htm

　大阪弁護士会刑事弁護委員会知的障害者弁護マニュアル作成プロジェクトチームの８人の弁護士（他に名古屋弁護士会の弁護士１人が協力）がつくりました。プロジェクトチーム座長の辻川圭乃（つじかわたまの）弁護士の「行列はできないけれど障害のある人にやさしい法律相談所」（2005年12月15日、Ｓプランニング）でこのマニュアルが作成されていることを知り、ぜひ読んでみたいと思っていました。
　「宇都宮事件」（誤認逮捕・起訴事件）は、刑事事件として警察・検察の責任が問われただけではなく、弁護士や障害福祉関係者には孤立した知的障害者の地域生活支援ネットワークづくりの課題を具体的に提起した事件に発展しました。この本のタイトルが示すように、障害者の特性を理解した弁護活動を行うために弁護士が知っておくべき内容が書かれたマニュアルです。弁護士でないとわかりにくい用語や内容はありますが、「障害者の特性を理解した」さまざまな支援活動を行うために必要な内容がわかりやすく書かれ、あらゆる分野の人にとって参考になるマニュアルといえます。（2006.5）